五所川原立佞武多レポート2006 特別編①
この記事は 2006年7月24日 に書いた記事です。
現在は状況が異なる可能性があります。
~立佞武多製作スタッフ齊藤さんに聞いてみました!!~
今回の立佞武多レポートですが、”製作者サイドからみた立佞武多”情報をGetしてみたい、ということで、製作スタッフ齊藤さんへインタビューを敢行しちゃいました。
筆者: 立佞武多の製作に関わるようになったきっかけは?
齊藤さん:7年ほど前に、東京ドームで開催されたイベントに立佞武多が参加していて、地元の祭りが参加しているってことで行ってみたんですが、立佞武多の姿を見て激しい衝撃を受けましたね。
その後、製作ボランティアとして参加しているうちに、立佞武多主催者側から誘いを受け、現在に至ってます。
筆者:立佞武多の年間スケジュールを教えてください。
齊藤さん:まずは、8月の祭り本番が終わると、翌年の2月までに新作の製作にかかります。今年は、9月に札幌ドームで行なわれる「日本のまつり」にも参加しますので多少ずれるかも知れませんね。立佞武多を10トントラックで2、30台で札幌まで持って行きますんで大分大掛かりなものになりますよ。
で、新作が完成すると祭り本番までは、3年経った立佞武多の修復に入ります。立佞武多の館で常時3体展示している事もスケジュールに影響していますね。
「祭り+展示」の両方を考えたスケジューリングをしています。
筆者:青森ねぶた、との違いは?
齊藤さん:まずは、”大きさ”ですね。さらに青森ねぶたのように”全体”を見ながら製作するのは不可能なのが立佞武多ですんで、”パーツ”ごとを製作しながらも、”全体”を常にイメージして製作してますね。
筆者:製作する上で参考にするものは?
齊藤さん:春先に実は、京都・奈良にいって仏像巡りをしてきました。立体的なモチーフとしては”仏像”が参考にしやすいですね。
でも、私は遠出して色んなものを見る事も大事なのですが、県内各地を回って”人々との触れ合い”の中から、その場の”空気””雰囲気”なんかを立佞武多に表現できれば、と思ってますね。
筆者:今後どういった立佞武多を作っていきたいですか?
齊藤さん:そうですね、新庄選手じゃないですけど”記憶にのこる立佞武多”を作っていきたいですね。「あの年のさ、あの立佞武多すごかったよね」って言われるような。
あと、三国志なんかの”歴史上の物語”をモチーフにした立佞武多はあまり興味がありませんね。散々製作されまくっていると思いますので。
「えっ、ここにスポット当てるの?」って思わせるような立佞武多をドンドン作っていきたいです!!
注)修復完了した平成16年度の立佞武多「杙(くい)」のモチーフも戦国武将などではなく、護岸工事の作業員がモチーフとなっているそうです!!
インタビューに答えてくれた齊藤さん、お忙しい中ありがとうございました。
東京ドームで立佞武多に出会い、現在まで、その情熱をUpし続け製作に燃える齊藤さん。これからもさらに良質な立佞武多を製作すること間違いなしですね。
次回は立佞武多の館の館長さん、岩谷さんのインタビューを予定しています。
あおもり おやま
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